■ 品質保証
「鋳物部品の品質は総合力で決まる」と考えます。
鋳造〜熱処理〜加工の一貫生産による、各製造工程の検証・連携=総合力です。
・検査設備
■ 原材料管理
弊社使用のAC4CH(JIS)は新塊アルミ合金です。
原材料の履歴:ミルシート、インゴットNo.、アルミ地金仕様明細により管理しています。
炉前分析:製品毎に溶湯の化学成分を分光分析し、原材料を管理しています。
・AC4CHの実力
■ 素材検証(砂型鋳造)
溶湯の管理:脱ガス限度見本、注湯温度管理、炉前分光分析
砂の管理:水分値、CB値、抗圧力、砂粒度
鋳造工程では、湯回り、砂落ち、外観などの工程内検査、熱処理工程では、熱処理による変形・割れなどの工程内検査を行います。
弊社規定によりカラーチェックを行い、鋳物の健全性を検査しています。
・アルミ 砂型鋳造
■ 強度検証(熱処理)
弊社の熱処理工程はバッチごとに温度チャートの記録、実体TPの引張試験をしています。
すべてのロットに評価用の鋳物TPを入れて実際に熱処理することにより、実体強度の検証をして特殊工程の管理をしています。
硬度検査など、他の非破壊検査より信頼性の高い実数値による検証を行っています。
・熱処理設備
■ 精度検証(機械加工)
機械加工工程では、鋳造からの素材の受入検査、加工工程内検査、完成品の3次元測定検査を行います。
受入検査は、前工程(鋳造工程、熱処理工程)での機能&外観検査、工程内検査は、加工形状、寸法、面粗度など、3次元測定検査は初期流動時は全数、通常管理品は抜取での検査です。
ロット変更時(鋳造ロット・加工ロット)、段取時(治具段取・工具段取)、工程変更時(図面変更・プログラム変更・設備変更)などには、工程内検査とは別に、3次元測定を行います。
すべて自社内工程なので、不適合の場合の発見&対策が早くできます。
2011年には、倣い測定対応の三次元測定機を導入しました。
・アルミ 機械加工